プロレスラーが何度やられても立ち上がる姿にファンは勇気をもらいます。プロレスラーは常に情熱を持って生きている。
あるものは過去との決別のため、またあるものは頂上を目指すため…群雄割拠の日本プロレス界においてもがき続けるプロレスラーだからこそ心に響く名言が生まれます。
というわけで、筆者の独断と偏見で選んだ感動した名言をTOP10を発表します。
心に響いたプロレスラ―の名言ランキング
第10位「何でも知ってると思うなら、それはもうすでに死んでいるということだ。」カール・ゴッチ
言わずと知れた「プロレスの神様」と呼ばれるカール・ゴッチ氏の言葉です。
普段の生活でも「いや、それ知っているし!」と話を聞かなかったリすることもありませんか?常に謙虚な姿勢で他人から学びなさい、というありがたい教えですね。ビジネスシーンでもデキる人ほど謙虚な人が多いのはこういった学びの姿勢が違うのかもしれません。
第9位「夢のねえ時代だろ?だから夢みんだよ、どいつもこいつも」真壁刀義
真壁が2009年にG1初制覇した際に放った名言です。2009年初頭には矢野や外道に裏切られG.B.Hが解散寸前まで追い込まれました。それまではヒールレスラーとして活躍していましたが、G1決勝で中邑真輔を破った際のコメントです。
会社から期待されず、無期限の海外遠征後の外旋試合はまさかの他団体。鳴かず飛ばずでアキレス腱断裂の大怪我からヒールレスラーとして華を咲かせた真壁は、多くのファンから支持を得ました。
自らを雑草に例え、エリートレスラーへの反骨心でのし上がってきた姿にファンは夢を見るんでしょう。
第8位「自分の中では神輿の担ぎ手に回る意識だった」蝶野正洋
今や年末で”山崎ほうせいさんにビンタする人”で有名な蝶野正洋。イメージカラーが”黒”を定着させた元祖オシャレすぎるプロレスラーですが、元はベビーフェイス(正義役)で白いタイツを履いていました。
それが3度目のG1を制したことをきっかけに一気にヒール(悪役)ターンし、狼軍団、N.W.Oは当時社会現象にもなるくらいのブームを作り上げました。しかし、蝶野は自身を主役にせずヒールになることでヒーロー(ベビーフェイス)を輝かせるポジションになりました。
「どんなに輝いているヒーローもいい担ぎ手がいなければ輝けない」と会社全体を考えた上での行動ですね。
第7位「逆境?それチャンスだよ。」長州力
革命戦士”長州力”の言葉です。長州力はたたき上げのプロレスラーだったのですが、同世代の藤波辰巳のエリート街道に「まった」をかけました。「俺はお前のかませ犬じゃない」とリング上で吠え、それまでのプロレスラーの暗黙の了解をぶち破りました。
常に逆境を跳ね返してきた長州力の言葉です。逆境は下に沈んでいる状態ですが、高くジャンプするためには必要な動きです。人生の辛い時ほどこの言葉で乗り切れそうですね。
(例)やばい!お客さんが来なくてお店が潰れちゃうよ~
第6位「いいんだね殺っちゃって」永田裕志
白目プロレスラー永田裕志が2004年1月4日東京ドーム大会前に対戦相手の佐々木健介に対して放った言葉です。実は2002年の11月に突如として佐々木健介は新日本プロレスを退団しました。パンクラスで鈴木みのる戦が決まっていたのにも関わらずボイコットしました。代わりにライガーが出場しました。
新日本プロレスを退団した佐々木健介は長州力が立ち上げた「WJプロレス」に参加しましたが1年もたたずに経営破たんになり、新日本プロレスに出戻ってきました。その際に永田裕志が噛みついた発言です。佐々木健介のしごき、かわいがり、とでもいうのでしょうか、特に悲惨だったらしく永田、中西、天山、小島、真壁はその洗礼を受けたみたいです。
ですから、佐々木健介をよく言うレスラーはいないんですよね…。あなたも許せない相手が目の前に現れたら言っちゃってください。
(例)とても怒ったときに…
第5位「勝った負けた、そんな小さいことで俺らこのプロレスをしていないですよ」内藤哲也
制御不能のカリスマ内藤哲也がNHKの番組「プロフェッショナルの流儀」で最後にコメントしたもの。ファンの間でも物議になりましたが、内藤流の投げかけでしょうね。プロレスの本質は「お客様を楽しませてまた来てもらうこと」です。プロレスに限らず全ての商売も一緒ですよね。
即ち、お客様が楽しんで満足させることが内藤哲也のプロフェッショナルの流儀と言ったところでしょうか?小さいことに拘らず自分の存在価値を高めたいときに自分に言い聞かせたい言葉ですね。
(例)友達:はい俺の勝ち~
第4位「本当に強えぇ男ってのはな勝ち続ける男じゃねぇんだ。本当に強えぇ男ってのはな何度倒されても立ち上がる男のことを言うんだ」大谷晋二郎
元新日本プロレスの現ZERO-ONE(ゼロワン)の大谷晋二郎の言葉です。世界一熱いレスラーとも呼ばれる大谷ですが、プロレスの核ともいえる言葉ですね。
確かにファンは何度やられても立ち上がる姿に心を打たれ応援しています。逆境や苦難に押しつぶされそうなときに聞きたい言葉です。
(例)友達:お前ゲーム弱いな
第3位「俺は生まれてから疲れたことがない」棚橋弘至
新日本プロレスのエース”棚橋弘至”がオカダ・カズチカに「お疲れさまでした」と言われたときに返した言葉。新日本プロレスの顔として取材やPR、販促もこなし多忙を極めている棚橋ですが決して「疲れた」とは言いません。
なぜならエースが「疲れたら格好悪いから」らしいのです。
いつも「疲れる」「疲れた」とネガティブな言葉を発していると嫌な気持ちになりませんか?「いや、俺疲れたことないし!」とポジティブに発することで現場の空気も光の早さで明るくなるに違いありません。
(例)女子社員:お疲れさまで~す
女子社員:ステキ~♥
第2位「人は歩みを止めたときに、そして挑戦をあきらめたときに年老いていくのだと思います。」アントニオ猪木
アントニオ猪木が引退試合のときにコメントしました。年齢を重ねていくにつれ”チャレンジ精神”というかフロンティアスピリッツみたいなものは減ってきていませんか?それは経験だったり、楽にやる方法だったりを知っているし、やらなくてもいいんじゃない?ってことも分かっているからです。
実際「やったらどうなるかわからないけど、やるのは時間もかかるし面倒だな」のパターンもあります。それではイカン!と言っているわけです。そのまま進んでいったらただの老いぼれになってしまうぞ…とね。
何歳になってもチャレンジ精神を忘れずに挑戦しつづけましょう。
(例)親:40歳過ぎてもまだバンドやるの?
第1位「生きたいように生きる。成りたい自分に成る。」中邑真輔
現在WWEに所属している中邑真輔の言葉です。「過去と闘って何が悪い。昔を越えようとして何が悪い。未来は俺が創る。生きたいように生きる。なりたい自分になる。」っていうのが本文です。
過去は過去なので戦っても勝てない、と武藤啓司が放った言葉を引き合いにだし己の感情をリングでぶちまけました。過去を振り返って後悔しても未来は作れません。新しい未来を創るために生きたいように生き、自分の理想となる自分になるために行動しなければなりません。
そう、やらなきゃ何も始まりません。過去への悔しさはあるかもしれませんが、未来への期待を捨てずになりたい自分になるために今日も頑張っていきましょう!
(例)親:ニートなんかやめて!
番外編:一番すげえのはプロレスなんだよ!中邑真輔
このときプロレス界全体が総合格闘技やK-1に押され人気が低迷していた時期でした。ガチン”コ勝負で「最強」を決める風潮が強い中、プロレスは八百長だ、プロレスはやらせだ、プロレスラーは弱い…など散々言われてました。
そのときに中邑真輔は「一番すげぇのはプロレスなんだよ!」と叫びました。”すげぇ”っていうのがいいんですね。強さの定義は様々ですが、格闘技においては肉体的な強さ、相手を打ち負かすことを大前提としていますが、プロレスは相手の強さを引き出すものです。そういった意味で”すげぇ”って言葉を使っています。