G1クライマックスも終盤になり、Aブロック、Bブロック共に決勝進出者が絞られてきました。
Aブロックはオカダと飯伏が最終戦で当たり、オカダは勝ちor引き分け、飯伏は勝てば決勝進出になりました。
Bブロックは混戦です。4人が10点で並んでおり、内藤とジェイは直接対決を残しています。仮に内藤が勝利しても、ジョン・モクスリーが勝てばジョン・モクスリーですし、後藤まで勝利すれば勝ち点12で3人並び、ジョン・モクスリーは内藤に、内藤は後藤に、後藤はジョン・モクスリーに勝っているので三つ巴になるので決勝進出決定戦が行われます。
ジェイが勝っても、ジョン・モクスリーと後藤が勝てば三つ巴戦になりますね。こういう時は試合順がモノを言うので、11日のメインが内藤vsジェイですからこの二人の勝者か、引き分けで後藤が決勝進出を予想します。
この決勝進出者予想にも入ってこないKENTA
ところで、KENTAである。
勝ち点は8で予選敗退は決定済みです。思い返せばG1のエントリー時に一番優遇されていたのがKENTAです。ジョン・モクスリーは6月に新日本プロレスのリングで試合を行い、IWGP”US”ヘビー級チャンピオンになったので出場資格は十分あります。
ただ、KENTAだけは「柴田が連れてきた」だけのネームバリューでG1のエントリーが決定しました。
何が何でも結果を出しておかなければいけない選手だったのにね。決勝進出の争いにも加われませんでした。
開幕戦で飯伏と当り、棚橋、オカダと前半でAブロックの優勝候補と試合をしたのも不運だったかもしれません。後半にかけて試合は盛り上がっていきませんでした。
KENTAの試合はなぜ盛り上がらない?
NJPWWORLDでの観戦ですが、KENTAの試合は盛り上がりません。試合が一辺倒で相手の受け次第なのが問題な気がします。
キック主体で試合を作ることはいいんですが、それならキックのバリエーションを増やして欲しいのです。ずっと同じ蹴りを見せ続けられたらゲンナリですよ。
リーグ戦途中から”ブサイクヘの膝蹴り”を使い出しましたが、この技もバリエーションが少ないため連発されるとどうにもつまらなくなってきます。って真にも書いた気がしますね。
大した遺恨も作らなかったためKENTAが今後どうなるのかが分からない
初戦の飯伏戦での握手を求めるところといい、対戦相手を気遣うそぶりがよくありません。スポーツマンシップで気持ちはいいんでしょうが、これはプロレスです。あの握手をしてしまうと闘う理由が無くなってしまいますよ。
握手をしたらインパクトは薄い
飯伏と抱き合い、
棚橋にも手を差し出す(断られましたが…)
試合に負けたオカダとも握手。
他の選手とは握手するシーンは見られませんでしたが、かなりクリーンに試合は終わっていました。言い換えれば何も印象のないまま試合が終わっている気がします。
プロレスはインパクトを残してナンボではないでしょうか?
G1開幕前にKENTAは「もう一度KENTAのプロレスお見せします!」と高らかに宣言していましたが、KENTAのプロレスは特に印象もなく、世界的にいいところが発信できていないんじゃないか?と思います。
そして、この握手問題です。握手したらノーサイドになってしまいます。プロレスは感情のぶつかり合いが面白いのですが、握手なんかしていたらなぁなぁになってしまうと思います。その点、棚橋はKENTAから差し伸べられた握手には応じませんでした。プロレスの対立関係の大切さを知っている選手ですから、おいそれと握手はしないんですよ。
こんなしょっぱいことするなら、誰かれ構わず因縁を作りやすい”鈴木みのる”をG1に出場させた方が良かったのかもしれません。
KENTAが今後も新日本プロレスのリングに上がり続けるためには?
今の段階でKENTAのインパクトを残すにはG1クライマックス29で飯伏に優勝してもらわなければなりません。
オカダが優勝してもリーグ戦で負けているので”再戦”にはなりませんしね。IWGPヘビー級ベルトにも挑戦できません。棚橋弘至も今は丸腰ですからタイトルをかけての戦いがありません。
その点、飯伏幸太が優勝すれば「飯伏に勝っている」点が評価され、2020年の東京ドームメインイベントの権利証を争う権利が生まれてきます。順調にいけば9月か10月に権利証を賭けて闘う試合が組まれるでしょう。
そうなればKENTAは新日本プロレスで試合をする意味が生まれるので、KENTAは新日本プロレスのリングに上がり続けられるでしょう。2020年の東京ドーム大会まで。
もし、そうなればどこかのユニットに所属するかもしれません。そうなると本隊になるか、ひょっとしたら後藤選手と一緒にLA DOJO(ラ・ドホ)を結成するかもしれませんね。小さい確率だとは思いますが(笑)
飯伏の決勝進出&G1優勝を願っているのは他の誰でもないKENTAかもしれません。