新日本プロレス年間最大興行、イッテンヨン、イッテンゴが幕を閉じました。
去年のイッテンゴのエンディングではKENTA選手の乱入により史上最大のバッドエンドになりましたが、2021年は噛み様SANADA選手のスマートな挑戦表明によりgoodエンディングを迎えました。
東京ドーム2連戦
2日メインができたこと、全てはみんなの努力と気持ち
選手、ファンのみなさんありがとうございました。
プロレスを絶対にスーパーメジャーの領域にもっていきます!
みんなの力でまた声が出せる日まで… pic.twitter.com/4AFX3TL8DN
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) January 5, 2021
かねてからSANADA選手はIWGPヘビーにしか興味はない、と発言していたのですが、ここにきて二冠への挑戦表明(はっきり二冠とは言っていませんが…)しました。
それに呼応するかの如く、飯伏選手が「最強と最高のベルトを統一したい」と発言しました。
おいおい…、そもそも二冠戦やりたい、と言い出したのはオマエやないかい!ってなったのは僕だけではないはず。
飯伏が二冠王座の統一を提案!
「この最高のベルト・インターコンチと、最強のベルト・IWGPヘビー級、これを一つにしたい。僕は最高も最強も欲しいし、誰もインターコンチだけ挑戦したり、IWGPヘビーだけ挑戦したりしてない。何の存在意義があるんですか」
全文https://t.co/vl59Nau3wO#wk15day2 pic.twitter.com/nZXqgbLdon
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) January 5, 2021
二冠になるまでを少し振り返ります。
発端はG1クライマックス29(2019年)
2020年新日本プロレス最大のショックはIWGPヘビー級ベルトとIWGPインターコンチネンタルベルトの統一戦ではなかったでしょうか?
その発端となったのが、G1クライマックス29優勝者の飯伏幸太の発言。
https://number.bunshun.jp/articles/-/840400
有名な二冠希望発言ですね。この発言を機に「俺も、俺も」と内藤選手、ジェイ選手も乗っかってきて当時チャンピオンだったオカダ選手も含めて4人で2020年のイッテンヨン、イッテンゴの二冠をめぐる戦いが東京ドームで行われました。
内藤選手としては飯伏選手が発言する前から「インターコンチを持ったままIWGPヘビーに挑戦したい」と発言していたために面白くなかったでしょう。結果的に史上初の二冠王は内藤選手になって溜飲が下がったまでは良かったのですが、ファンとしてはちょっとモヤモヤが付きまとっています。
ベルトが多いと誰が強いかわからない、ベルトが少ないと話題が少なくなる問題
2016年にNEVER無差別6人タッグのタイトル、2017年にはIWGP”US”ヘビーのベルトが新設され、新日本プロレス内ではヘビーのシングルチャンピオンだけでもIWGPヘビー、IWGPインターコンチ、IWGP"US"ヘビー、NEVER無差別級、と4つのシングルタイトルが存在することになった。
こんなにあると一つの疑問が湧いてくる。
「誰が一番強いのか?」
という問題である。例えばボクシングなんかは管理する団体は違えど、チャンピオンは1階級で1人だし、オリンピックの金メダルも1人(チームや団体もあるけどね)である。
以前はヘビーとジュニアでシングルチャンピオンは1人ずつだったので分かりやすかったが、4つもあると判断が難しくなってくる。
2021年1月の段階ではIWGPインターコンチの役割はIWGP”US”ヘビーが担っているといってもいいでしょう。更に、IWGP”US”ヘビーは「外国人選手のための?」とか「新日本プロレスのアメリカ進出のための?」などの憶測が飛び交うが、今のところ”外国人選手ナンバーワンを決める”というような位置づけではないだろうか?
やはり神でしか統一はできないのか?
プロレスの神様と言えばカールゴッチ氏だろうか。
DVDに神様と刻印されているぐらいだから間違いないだろう。
新日本プロレスの神様と言えば創設者のアントニオ猪木氏も名を連ねるだろう。
そして新日本プロレスは低迷期に入り、二人の神(飯伏選手曰く)である、棚橋弘至と中邑真輔が新日本プロレスをV字回復させたとされている。
そして2021年新日本プロレスに爆誕した「神」(自称)、それが飯伏幸太です。
その昔、飯伏幸太が神と崇めた中邑真輔はNWF世界ヘビー級ベルトを返還し封印しました。更に翌年にはIWGP U-30のベルトもIWGPに統一という形で封印しました。
オカダ・カズチカ選手は「KOPW」というタイトルを創設して新しいスタイルのプロレスを提案した。新しい神が団体へ提言するのも自然の流れかもしれない。
一本一本のベルトには”最強”と”最高”の価値があっても二本を持っていることにメリットはないと語っていた。
挑戦する方も別々に挑戦はしないでしょうしね。やっぱり神にはベルトは一本で十分ということでしょうか?今後の展開に期待ですね。