新日本プロレスの秋の両国大会が10月14日に行われた。
関東地方は2日前からの台風19号で大変な被害をもたらしていた中、プロレスの興業に踏み切ったわけだが、結論から言うと大会自体は非常に間延びしたように感じた。メリハリがなくダラダラとした試合が多かった印象です。
なぜ今大会のプロレスは間延びしたと感じてしまったのだろうか?
今回に両国大会では台風の影響でジョン・モクスリーとザック・セイバージュニアの両選手が欠場になりました。
それによって試合順が変わったことが原因だったと思います。ライガーと鈴木みのるが第4試合、今大会のベストバウトのIWGPジュニアのタイトル戦が第5試合になり、その後の試合が特にメリハリがないまま終わってしまったことです。
KING OF PRO-WRESTLING 両国大会!
第4試合、スペシャルシングルマッチ!@Liger_NJPW VS @suzuki_D_minoru!
対ヘビー仕様!バトルライガーでの登場に場内のボルテージは最高潮!
登録&視聴👉https://t.co/Tj7UBJ4PjP#njpwworld #njkopw pic.twitter.com/ryTGaKizP3— njpwworld (@njpwworld) October 14, 2019
ここでも言っちゃっていますよね。場内のボルテージは最高潮!と。その後は鈴木みのるが試合後にライガーに膝をついて礼をしたところですね。
オジサンの僕はノスタルジックな気分になりましたけど、小学校1年生の息子はよく分かんなかったみたいです(笑)。これこそ17年前の因縁から始まり、近年まれに見る怒りのライガーを引き出した鈴木みのるの実力ではないでしょうか?
イッテンヨンの引退試合Ⅰが発表されたライガーですが、ここまでの真剣勝負はもうない気がします。あとはハッピーな感じになるんでしょう。
テレビ朝日本社にいます。先ほど記者会見に出席しました。引退試合の対戦カード第1弾が発表されました!会見の模様はワールドで配信されていますのでぜひご覧ください❤ #記者会見 #新日本プロレスワールド https://t.co/DDvMY8hV6W
— 獣神サンダー・ライガー ☆ Jyushin Thunder Liger (@Liger_NJPW) October 15, 2019
ただ、まだイッテンゴの試合は決まっていません。これは僕の予想通りのvs棚橋弘至があるのではないでしょうか?
そして第5試合のIWGPジュニアヘビー級のタイトルマッチが凄かったです。
飛び技あり、介入ありの手に汗握る展開でした。結局オスプレイが勝利しました。僕が思う今回の両国大会のピークはこの試合でしたね。
この後はケイオスとバレットクラブの6人タッグマッチ、モクスリーが来日できなかったIWGP”US”の新王者決定戦、動かない権利証戦、ドームのメインはSANADAに任せられないIWGPヘビータイトルマッチ。
と、特にサプライズも起き無さそうな試合の流れでした。
G1優勝➡ドーム挑戦の流れは止めたほうがいいいのでは?
オカダが初優勝した2012年のG1から始まった権利証の流れですが、ここでメリットとデメリットを比べてみましょう。
権利証のメリット
- ドームまで権利証争いというカードが組める
- G1優勝者の格が保てる
- 先のカードが組みやすくなる(権利証保持者が負けないので)
権利証のデメリット
- ドームのイッテンヨンまで長い
- G1優勝者を負けさせられない
- マンネリ化しつつある(動かないので)
特に最近は「マンネリ化」が顕著ではないでしょうか?それにG1優勝者には権利証があったら、他の大会での挑戦者はどうなるんでしょうかね?特に福岡大会では毎年ニュージャパンカップの準優勝者が挑戦してくるぐらいマンネリ化していますよ!
予定調和の試合は盛り上がりに欠ける
マンネリ化を打破するためにケニー・オメガはプロレスの試合自体をハードにして、見るものを引きつけました。
棚橋からは「品がない」と揶揄されましたが、あれはあれで1つのやり方だったと思います。カードはマンネリだけど内容で魅せるってやつの最高峰だと感じました。
権利証が動かない問題は早々に解決するか、「G1優勝者が次のシリーズで挑戦します!」と権利証を両国で行使するしかないです。会社の興業なので勝手はできないかもしれません。
しかし8月に優勝した者を1月まで引っ張るのは少々無理がきている時代になってきました。