「プ女子」という言葉を筆頭に最近人気急上昇中のエンターテイメント「プロレス」。
興味はあるけど実際の試合を観に行けていない”プロレス初心者”におすすめの見方や何から見たらいいかを紹介します。
プロレスの試合形式やルールは?
プロレスには様々な試合形式とルールがありますのでそちらを紹介します。
試合形式
プロレスの試合は1試合で時間制限の一本勝負で行われることがほとんどです。
一日の試合数は団体や会場の大きさでも変わってきますが、およそ7~9試合になります。
試合時間
- 10分一本勝負…前座や第一試合に多い形式。技は少ないが若手レスラーの気持ちが入った熱い戦いで会場を盛り上げます。
- 20分一本勝負…第二~四試合に多い形式。タッグマッチ(2対2や3対3など)の形式が多い。
- 30分一本勝負…第五~七試合、メインイベントもこの形式になることが多い。団体の中心選手でメンバーが構成されているので盛り上がります。
- 60分一本勝負…タイトルマッチなど重要な試合になることが多い。激しい試合になることがほとんどです。
- 時間無制限一本勝負…重要な試合が採用されることが多い。レスラー同士の過去の因縁を清算する試合や、引き分けを許さない優勝者を決めるトーナメントの決勝戦などが多い。もちろん盛り上がります。
人数形式
基本的にリング内では1対1の場面がほとんどですが、複数人でも試合は行われます。
- シングルマッチ…1対1で行われます。
- タッグマッチ…2対2で行われたり、人数が多い3対3~5対5のチーム戦になることもあります。味方同士がタッチすることで試合権利が変わります。合体技など複数人でのみ可能な技を見ることもできます。試合権利がある人が負けるとそのチームが負けます。兄弟コンビや師弟コンビなどタッグチームとして無類の強さを誇る選手もいます。
- 3WAYマッチ…スリーウェイマッチは3人が同時に試合をして1人だけが勝つルールです。2人で1人を攻撃したり、その逆もあったり、スピーディーな展開になることも多いです。
- 4WAYマッチ…4人同時に試合をして誰か1人が勝ったら試合が終わるルールです。目まぐるしく状況が変わりますので思わず声がでることもあり、駆け引きが重要な試合展開になることが多いです。
- バトルロイヤル…10人以上で試合を始めて負けたレスラーからリングを降りていき、最後は1対1で勝者1人を決める。最初から大人数で始まるものと、時間差で入場してくるパターンがあります。
プロレスの勝敗のつき方
プロレスの勝敗の決まり方は他の格闘技と同じで以下の通りです。
- ピンフォール…対戦相手の両肩をマットに抑え込んで、レフェリーが3カウント数えるとフォール勝ちになります。一番オーソドックスな終わり方です。
- ギブアップ…関節技や絞め技で対戦相手が負けを認めた場合。やられている側が手で相手やマットを軽く2.3回叩くと認めたサインになります。関節技や絞め技で苦しんでいるときは手の動きに注目です。
- ノックアウト(K.O)…打撃や投げ技で10カウント以内に立ち上がれなかった場合。
- リングアウト…選手がリング外に出て、20カウント以内にリングに戻れなかった場合。
- レフェリーストップ…選手の状態が危険でレフェリーが”これ以上の試合続行は不可能”と判断した場合。ギブアップしたくない選手が絞め技で意識を失ったり、関節技で大怪我の危険性がある場合。
- TKO…テクニカルノックアウト。セコンドがこれ以上の試合続行は不可能と判断してリングにタオルを投げ入れた場合。
プロレスのロープブレイク
プロレスは四方をロープに囲まれています。どちらかの選手がロープに触れている場合はロープブレイクと言って、選手同士が離れなければなりません。
関節技や絞め技をかけられて逃げようとする際にはロープを掴んだり、ロープより手足を外に出すことで逃げることができます。
フォール中にもロープに体が触れた場合はカウントはストップされます。
プロレスは何が反則になるの?
主な反則行為は
- レフェリーへの暴行…レフェリーは絶対です。
- 凶器の使用…椅子攻撃や机などを使った攻撃
- 他の選手の乱入…試合に参加していないセコンドが手を出したりする行為
などです。禁止されている攻撃もあります。レフェリーが5カウント数えたら負けになる攻撃です。
- 目つぶし
- 手の指への攻撃
- 急所攻撃
- のどへの攻撃(絞め技、打撃技とも)
- 拳(手をグーの形)での攻撃
です。しかし、ハッキリ言いましょう。”プロレスに反則はあってないようなもの”です。なぜならプロレスはスポーツではなくエンターテイメントですから観客を楽しませることが正義だからです。
そのために反則技も観客を楽しませるために試合展開に必要になることも多いですし、プロレスラーにもキャラがあるので反則を多用する選手が、いかにレフェリーの見ていないところで反則技を繰り出すか、なども見どころのひとつです。
好きなプロレスの団体や選手を見つけましょう
ルールが分かったら次は好きな団体を探しましょう。プロレスは団体に所属している選手同士が試合を行っていることがほとんどです。
プロレス初心者におすすめの団体
新日本プロレス
アントニオ猪木さんが立ち上げた団体。2018年現在、日本で人気、知名度、売上がトップの団体です。テレビ番組にも出演する選手が多いです。僕が最もおすすめする団体です。
全日本プロレス
故ジャイアント馬場さんが立ち上げた団体。明るく楽しく激しい試合内容。巨漢の選手が多いです。以前は新日本プロレスと2大メジャー団体と称されていましたが、選手の脱退などで勢いを失いましたが復活しつつある団体です。
DRAGON GATE(ドラゴンゲート)
プロレスラーとしては小柄な選手が多い団体。飛んだり跳ねたりしてスピーディーな試合が多い。選手と観客との距離が近く若い女性のファンが多い団体としても有名です。
その他の団体
など、その他にも数多くあります。地方限定のプロレス団体もありますので気になる方はこちらから知らべてみてください。
公式サイトには所属選手の顔写真や動画を見れたりするので、お気に入りの選手を見つけましょう。
プロレス初心者はまず試合を見てみよう
1・テレビでプロレスを見る(無料)
いきなりプロレス会場に足を運ぶのもアリですが、お金を払って失敗はしたくないですし、ルールも選手も分からなかったら楽しめません。まずはテレビでプロレスの試合がどんな感じで進んでいくのかを見るといいでしょう。
2018年5月現在でテレビ放送をしているのはプロレス業界で一番のメジャー団体である”新日本プロレス”の「ワールドプロレスリング」のみです。
テレビ朝日系列で土曜or日曜(地域によって異なる)の深夜帯に30分番組で放送されています。お住まいの地域で放送される日時が違いますのでこちらのサイトから放送日をチェックしてみてください。
悲しいことに関東以外は1週以上遅れているところが多いです。以前は1時間番組でしたけど、現在は30分になり放送内容も1試合or2試合になります。番組冒頭で”この試合に至るまでの流れ”が説明されるのでプロレス初心者にも分かりやすいでしょう。
BS放送が映るご家庭は「ワールドプロレスリングリターンズ」もおすすめです。現在進行形ではない(3ヵ月前ぐらいの試合を放送)ですが、番組は1時間たっぷりありますし、選手のインタビューも放送されます。
2・YouTubeで無料でプロレスを観る
それぞれの団体のYouTubeチャンネルから過去の試合や最新のニュース、インタビューや煽りVなどが見ることができます。無料のため見れる試合などには限りがあります。
その他にも検索すると一般の方が昔の試合をアップしていたりするので、選手の名前などで検索すると出てきます。
※注意※YouTubeにアップされている試合はプロレスファン的に”おもしろい”と思われているので時間を忘れてしまうかもしれません(笑)
3・有料で試合をネットやテレビで観る
月額999円。クレジットカード払い、PayPal、携帯払い。
過去の試合から主要大会まで見ることができます。大きい大会やシリーズになると生放送もしています。
月額540円。クレジットカード払い、携帯払い。
新日本プロレス以外の団体も様々な団体の試合を観ることができます。
月額1944円。クレジットカード払い。
新日本プロレス以外の団体も様々な団体の試合を観ることができますし、オリジナルのインタビュー番組など四六時中プロレスのコンテンツで溢れています。
月額9.99ドル。クレジットカード払い、PayPal。
アメリカにある世界最大のプロレス団体のネット放送。全てが英語です。
まとめ
プロレス初心者はまずは家でテレビやネットでプロレスを見てみましょう。”おもしろい!”と感じたら生観戦してみましょう。
プロレスに限らず、どんなエンターテイメントも「生=Live」が一番です。僕も最初は、
- 友人から聞いてテレビ放送を録画する
- どんどんハマって見続ける
- プロレス団体が巡業で地方にくるときに生観戦する
そして見事にプロレスにハマッたら有料コンテンツに課金してあなたのプロレスライフを充実させましょう。
プロレスはどんな人でも楽しめる「娯楽」です。イケメンだから、筋肉が凄いから、大声で応援したいから、立ち上がる姿に勇気をもらえる、など好きになる理由は人それぞれです。
気負わず気楽に見てファンになってくれると嬉しいです。