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出たいと言ったらG1に出れる?そんなに新日本プロレスは甘くない件

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2019年G1クライマックスの出場者、日程が決定しました。

真壁刀義、鈴木みのる、タマ・トンガ、YOSHI-HASHIの4名が落選し、6月9日「DOMINION大阪」で参戦希望を表明した選手5人が全員エントリーすることになりました。

これを受けて「出たいと言ったら出れるのか?」という意見もある様ですが、僕の見解では「出たいと言って出れるほど甘くないのが新日本プロレス」だと思います。

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「強い」やつを集めればいいってもんでもないG1クライマックス

最強決定戦だから強いやつを集めればいいんじゃないか?と単純に考えることもできますが、あくまで新日本プロレスの興業であることを考えなくてはいけません。ですから単純に喧嘩が強い、バーベルをめっちゃ持ち上げられる、だけの選手では興業が成り立たなくなる可能性があります。つまり、プロレスにおいて「強い」というのは以下の条件がそろっている選手と考えます。

  • 華がある選手
  • プロレスのスタイルにキャラが強い選手(ビジュアル含む)
  • 過去の実績がある選手(よく分かんないけど雰囲気強そうな選手)
いのうえ
普通に「身体が強い」のは割愛しました。

今回のG1クライマックス29は非常にバランスの取れた選出だったと思います。その理由を20人全員考察していきましょう。※エントリー選手全員条件を満たしていますが、あえて1つづつに分類してみました。

G1クライマックス29エントリーの”華がある選手”

「華がある」つまり注目を浴びやすい、目がいってしまう選手になるわけですが、なかなか定義が難しいです。僕が個人的に華があるな~と思うのはこの5人です。

  • オカダ・カズチカ(Aブロック)IWGPヘビー級チャンピオン
  • 棚橋弘至(Aブロック)新日本プロレスの顔
  • 飯伏幸太(Aブロック)現在の本隊エース
  • SANADA(Aブロック)オカダのライバル
  • 内藤哲也(Bブロック)新日本プロレス一の人気者
  • ジェイ・ホワイト(Bブロック)新日本プロレス一のヒール

この5人は試合に負けても評価を落としません。(そもそもそんなに負けないのですが…笑)

華がある選手というのは試合映えするというか、雰囲気がある選手が多いです。試合の組み立て方、技の分かりやすさ、オリジナリティ、見た目、マイクパフォーマンスだったり、色んな要素を含んでいる選手が多いです。特にビジュアルが良い選手が多くて、どこの世界でもイケメンは正義だということを痛感させられます。

G1クライマックス29エントリーの”スタイルにキャラある選手”

多数の選手がエントリーする中で、同じような選手がいても興業は面白くありませんし、エンターテイメントとしてお客に楽しんでもらわなければなりませんのでバラエティに富んだもので飽きさせない工夫が必要です。ここでスタイルやキャラが強い選手も選ばれる要素になります。漫画の主人公もキャラが立っているので成り立っていますよね~。

  • ザック・セイバーJr.(Aブロック)関節技キャラ
  • EVIL(Aブロック)キング・オブ・ダークネス
  • ランス・アーチャー(Aブロック)高身長外国人パワーキャラ
  • バッドラック・ファレ(Aブロック)最重量キャラ
  • ジュース・ロビンソン(Bブロック)ノリノリパーティーキャラ
  • 石井智弘(Bブロック)寡黙な真っ向勝負キャラ
  • 矢野通(Bブロック)実力者でありながらエンタテイナ―
  • タイチ(Bブロック)世界一小ずるいキャラ
  • ジェフ・コブ(Bブロック)スープレックスキャラ

出場選手全員が「他の選手と違う」ことは重々承知していますが、あえてキャラが強い選手を選んでみました。関節技主体の選手、真っ向勝負が得意な選手、反則やインサイドワークを多用する選手、スープレックスが得意な選手、派手な選手。プロレス界も同キャラは廃れてしまいますから、対戦相手の得意技を使用することはあまりありません。時々つかうと「掟破りの○○○だ!」とか実況されるぐらいですからね。

強さを追究していくにも色んなアプローチがありますし、その選手の生き様やイデオロギーが試合で表現されることがプロレスです。実はこの「キャラ付け」というのがプロレスラーにとっても一番大事な気がしますね。

いのうえ
あくまでキャラ付けは僕の見解です。

G1クライマックス29エントリーの”過去の実績がある選手(雰囲気強そうな選手)”

ココが一番悩ましいポイントですし、様々な意見が出てしまうところでもあります。

  • ウィル・オスプレイ(Aブロック)ベスト・オブ・スーパージュニア26覇者
  • KENTA(Aブロック)元WWE&柴田勝頼推薦
  • 後藤洋央紀(Bブロック)修行がえり
  • 鷹木信悟(Bブロック)ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア26でリーグ戦無敗
  • ジョン・モクスリー(Bブロック)元WWEで世界的に有名

こうして並べてみると、キャラ的にも最近の実績的にも後藤洋央紀が当落選上だったような気がします(笑)。後藤以外は初出場です。他団体から来た選手は誰と当たっても新鮮ですし、オスプレイも鷹木もヘビー級との試合数が少ないのでどこまでやれるか注目したいです。

いのうえ
昨年の初出場は、ハングマン・ペイジとジェイ・ホワイトだったので出場選手発表の際にあんまり盛り上がらなかったですね。
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G1クライマックス29に選ばれなかった選手は何が足りなかったのか?

去年から外れた選手で新日本プロレスで現在も試合を行っているのは、

  • 真壁刀義
  • タマ・トンガ
  • YOSHI-HASHI
  • 鈴木みのる

この4名です。タマ・トンガは発表前からG1期間中に海外での試合が組まれていたので、あえて出場はしなかったようです。では他の3人はどうでしょう?真壁とYOSHI-HASHIは去年のリーグ戦では3勝6敗で勝ち点6の最下位タイでした。鈴木みのるは勝ち点10でした。

真壁刀義はG1終了後もシングルのベルト挑戦はなかったものの、NEVER6人タッグ王座を奪取しました。

YOSHI-HASHIも真壁と同様シングルで絡むこともなく、タッグでも目立てず、あげく花道で転んで長期欠場を余儀なくされました。

鈴木みのるも特に新日本プロレスのタイトルに絡んでもいません。イッテンヨンでは第0試合ですし、MSGでも第0試合のバトルロワイヤル出場でした。もちろん、言動や試合は素晴らしいものはあり、いつも注目を浴びていました。年齢も気になる程ではありませんでしたが、鈴木みのるをエントリーするよりも他の若い選手の可能性を賭けた人選だと思いました。

しかし、YOSHI-HASHIと鈴木みのるはG1の日程に全戦参戦です(鈴木はダラス大会不参加)。鈴木に至っては日本では毎日のようにオカダや内藤、棚橋とタッグマッチが組まれています。前哨戦で対戦相手が相手の特定の部位(膝や首など)を狙うことは多いのですが、鈴木みのるのSNSでの発言をチェックしていると、本当に壊しにかかるかもしれませんね。

 鈴木みのるもG1の日程はキツイんじゃないでしょうか?ま、本人が決めることなので外野が「無理だ」と決めることもできませんし、年齢的にもワンマッチで試合を組めるレジェンド級の選手ですしね。G1に無理して出なくても評価は落ちない選手であることは間違いありません。

ワンマッチでの衰えが見えないので落選は残念ですが、昨年のタイチのようにG1後に一気に注目されメインを任される興業も出てくると来年はG1復帰するかもしれませんね。

出たいと言って出れるわけでもなく、実績や未来性が評価される

エントリー枠が決まっている以上、どうしても外れる選手が出てきます。いずれ棚橋弘至や内藤哲也が外されるときもくるでしょう。トーワ・ヘナーレや海野翔太もG1エントリーを希望していましたが今年は叶いませんでした。

しかし、ヘナーレも全戦参戦でG1出場者と毎日対戦できますし、海野翔太は前哨戦時はジョン・モクスリーとタッグを組んでいます。二人とも若いのでこれを機に秋には爆発するかもしれません。

去年はタイチが落選して論議も起こりましたし、以前は天山がエントリーさせろとわめいて小島がエントリーを譲った年もありました。このように毎年のようにもめてしまうので「G1の予選を行おう」と言う意見もありますが、私は反対です。

【新日本プロレス】G1 CLIMAXに予選は必要なのか?

未来性や期待値を高めるためのエントリーが多いので、今年のG1は近年で一番盛り上がりそうですね。

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井上 洋人

エーパシ

エーパシ・カイロプラクティック院長、井上洋人です。福岡県久留米市で姿勢改善専門院を経営しています。身体にいい運動や趣味のプロレス観戦やスターウォーズからの気づきを発信しています。趣味:プロレス観戦、映画鑑賞。妻と5歳の息子と暮らしています

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