先日の大分別府大会のIWGPタッグ選手権試合でYOSHI-HASHIが石井とタッグを組んでタイトルに挑戦しましたが、あっさり負けてしまいました。
更には、この試合でエプロンに立っただけのKENTAに難癖をつけNEVERタイトルに挑戦するも、こちらも敗北。タッグでもシングルでも結果が残せないヨシハシ、タイトルに縁がないYOSHI-HASHIは無冠のままどこまでいくのでしょうか?
YOSHI-HASHI以外に無冠の選手はいただろうか?
今、現在の新日本プロレスでヨシハシ以外の選手で無冠の選手はチェーズ・オーエンズぐらいではないでしょうか?彼は外国人選手なので日本人選手に絞ると無冠の選手はヤングライオンを除いてヨシハシしかいないのが現実です。
これだけベルトが乱立し、更にはイギリスの団体のタイトルマッチまで新日本プロレスのリングで行われているのでチャンスはそこら中に転がっています。ヨシハシにはチャンスがないのでしょうか?
チャンスはあるがあと一歩が届かない
ヨシハシは2019年だけで3度もベルトに挑戦しています。(2019年9月30日現在)
6月にはザック・セイバージュニアが持つRPWヘビー級王座に挑戦、9月に至ってはIWGPタッグとNEVER無差別級と1カ月で2度もタイトルマッチを行っています。会社もヨシハシにはだいぶチャンスを与えているように思えます。
これだけチャンスを与えられてもタイトルに縁がないのはおかしく思いますので、9月28日に行われたニューヨーク大会での「NEVER無差別級タイトルマッチ」を振り返ってみます。
ニューヨーク大会でのNEVER無差別級王座戦
入場時からブーイングも聞こえます。確かにNEVERに挑戦するにあたってヨシハシは何もしていないです。KENTAからピンフォール、ギブアップを奪ったわけでもないので、”そもそもお前に挑戦権はない”と言っているのかもしれません。海外のファンはその辺り厳しいと聞きますしね。
しかし、大事なセミファイナルのタイトルマッチなのに、入場時に着ているTシャツがタイガー服部さんの記念Tシャツってどういう気持ちなんでしょう?しかも花道のときにTシャツをアピールしてタイトルマッチの緊張感がなかったですね。
場外でペースをつかんだKENTAが挑発しながらヨシハシを攻め込みます。バレットクラブ入りをしてから対戦相手をおちょくったり、挑発する行為が増えたKENTAは徐々に会場を味方につけていきます。
試合終盤にはKENTAのゲームオーバーを喰らい一気に動きが悪くなるヨシハシ。スタミナ切れなのか呼吸が荒いことを解説陣に指摘されています。
終盤には羽折り固めを極めるものも、ロープに逃げられてしまいます。その後、打撃戦で押し負けてしまい”go 2 sleep”で負けてしまいました。
解説の矢野さんが「最後の打撃戦でも2発目、3発目が早いんですよね。ダメ押しが早い!」とコメントしていたのが印象的でした。
ヨシハシの売りはなんなのか?
ヨシハシはヘビー級の選手としては決して身長が高い方ではありません。元々ジュニアヘビーで戦っていましたし、新日本プロレスのヘビー級レスラーと比べると小さい方になるでしょう。
ただ、身長は180cmなので同じケイオスの石井よりかは大きいですし、内藤哲也も180㎝で真壁や本間も181cmで数字上ではあまり差はありません。ただ、リングの上ではヨシハシは小さく見えてしまいます。
小さいなら小さいなりに戦う方法もあります。ケニー・オメガも決して大きい方ではありませんでしたが、身体能力を活かしたプロレスをします。
飯伏も打撃と飛び技が軸となっています。NEVER王者のKENTAも打撃中心です。石井は身体の厚みを活かした相手の技をスカさない無骨なプロレスで人気を博しています。
では、ヨシハシと言えばどんなプロレスを想像できますか?
残念ながら、現在のヨシハシのプロレスは?と問われると「特にない」が多くのファンの方の感想だと思います。
「羽根折り固め」という固め技もあるし、トップロープからのスワトーンボムもあります。かち上げ式のラリアットも使うし、KUMAGOROSHIやカルマといったオリジナル技も持っています。だけど、特徴がありません。キャラがないと言った方がいいでしょうか?
コレと言ったモノがないので、多くのファンもいまいちヨシハシのことを推せないんですよ。
報われないけど頑張れキャラの卒業
数年前までヨシハシは若手の位置にいました。2012年の東京ドーム大会で凱旋試合を行ってから8年が経とうとしています。ヨシハシもすでに中堅の年齢です。プロフィールでは1982年生まれなので内藤や飯伏と同い年です。同じ日に凱旋試合を行ったオカダ・カズチカは言わずとも新日本プロレスのトップに君臨し続けています。
レスラーには個性が必要ですので、比べすぎもよくはありませんが、そろそろ「報われないけど頑張れ!」という立ち位置は卒業しなければなりません。
ヨシハシが凱旋した後も、EVILや髙橋ヒロム、SHO、YOHなど更に後輩が海外遠征から帰ってきて活躍をしています。すでに後輩たちですら何かしらのタイトルを獲っています。
ヨシハシへの評価も以前は、「頑張れ!」とファンは応援していましたが、「いつになったら結果を出すの?」に変わりつつあります。そりゃ、そうですよね。この7年半の間にタイトル挑戦も何度もありましたけど、幾度となく敗れていますからね。
それにG1への出場が決まったのも第26回大会からでした。普段の試合で結果が出ていないし、ファンが推せていなかったので出場が見送られたと思います。この第26回のG1の公式戦でケニー・オメガを破ったあたりから波は来ていましたが、その後が結果が思うように出せていないですね。
ヨシハシが変わるには?
思い切ってCHAOSを抜けるしかありませんね。ユニットを変えて躍進するしか道がないです。CHAOSで7年もやってきて「無冠」という結果ですから、そろそろ環境を変えてもいいのではないでしょうか?
以前、棚橋がヨシハシのことを本隊に誘っていましたね。その後、ヨシハシとオカダに不穏な空気が流れ、ケイオス脱退の匂いを醸し出していましたが結局ヨシハシは動きませんでした。
今では本隊とCHAOSがタッグを組むことも多くなり、ユニットを抜けて本隊に所属してもインパクトがありません。
となると、別ユニットですが、
- 鈴木軍…さんざんバカにされてきたので所属するイメージがわかない
- ロスインゴ…誰でも良さそうなわけではないので難しそう
- バレットクラブ…裕次郎、石森太二、KENTA、邪道、外道と日本人はいっぱいるので必要ではない。
- 本隊…棚橋の後継者として飯伏幸太の登場。
どうしましょう。いくところがありません。このままケイオスで頑張っていくしかないでしょう。それかNEVERの6人タッグ取りにいくのが一番いいかもしれませんし、ファンも納得いくのではないでしょうか?