新日本プロレスの2019年も佳境に入ってきた。
イッテンヨン東京ドームは新日本プロレスや新日本プロレスファンにとってのお正月であり、年越しなイメージがあるが、それに向かって徐々に加速度を増してきている。
毎年、去年以上の盛り上がりを見せる新日本プロレスだが、2019年はバレットクラブを中心に盛り上がりを見せているように感じる。
今や新日本プロレスの中心はロスインゴでなくバレットクラブである
去年の9月の大会でジェイ・ホワイトはケイオスを裏切って10月の両国てバレットクラブ入りしています。
2019年のイッテンヨン東京ドーム大会、新日本プロレスはケニー・オメガvs棚橋弘至のイデオロギー闘争で幕をあけた。この時すでにAEWの立ち上げを予定していたどうかは分からないが、ケニーはこの大会を最後に新日本プロレスを去っている。
この時、ジェイ・ホワイトは誰もがオカダの勝利を疑わなかったシングルマッチに勝利し、2月の大会でIWGPヘビーに挑戦し、外国人最年少記録で戴冠している。
4月にオカダに取られたものの、マディソンスクエアガーデンのブーイングを一身に受けられるほどのヒールが爆誕した。
当日、ジェイが「俺のお陰でチケットが売れたんだ」とコメントしていたが、まさにその通り。憎っくきヒールチャンピオンを正義のヒーローにやっつけて欲しい!というファン心理を刺激した一流の立ち振る舞いだった。
その後、夏までは比較的目立った活躍は無かったが、G1では直接対決でジョン・モクスリーと内藤哲也の2人から勝利し、Bブロック代表として決勝まで勝ち進む活躍を見せてくれました。
あっさり史上初のIWGP3冠を達成する。
ジェイ・ホワイトはG1で内藤に勝利したことでインターコンチへほ挑戦権を得ました。9.22の神戸大会で内藤哲也の持つIWGPインターコンチを奪取。これによってジェイ・ホワイトは史上初のIWGP3冠(ヘビー・インターコンチ・US)を達成した。
インターコンチは2度目の挑戦だったが、ヘビーもUSも初めての挑戦で一発で戴冠している勝負強さは稀に見る逸材ではないでしょうか?
戦前の口撃では内藤のセリフ(デスティーノ)を多用し、内藤が好きだともコメント。焦らしながらペースを握っていました。
タイトルマッチの試合も内藤の巧さを引き出し、狡猾に振舞うことでブーイングまみれになったところでブレードランナーで逆転勝利しました。
ジュニアの方でもバレットクラブは新日本プロレスを席巻
ジュニアでもバレットクラブはタイトル戦に絡みまくっている。
イッテンヨンでは石森太二が当時チャンピオンだったKUSHIDAからタイトルを奪取。その後、ドラゴン・リーに奪われましたが、5月の福岡大会では新メンバーのエル・ファンタズモが参戦表明、そのままベストオブスーパージュニアに突入しました。
ファンタズモは石森とタッグを組みIWGPジュニアタッグ王者になり、更にはアメリカで開催されたスーパーJカップで優勝しました。
KENTAやG.o.Dもタイトル奪取
タマやタンガのG.o Dもタッグタイトルをずっと防衛していますし、KENTAもバレットクラブ入りしてNEVERのタイトルを奪取しています。
今回、ジェイ・ホワイトかインターコンチチャンピオンになったことで、インターコンチ、NEVER、IWGPタッグ、IWGPジュニアタッグと新日本プロレスに存在するタイトルの4つをバレットクラブが保有しています。
ロスインゴの失速
一方でロスインゴはタイトル0です。タイトルなくても新日本プロレスよ中心にい続けたロスインゴですが、タイトルに絡まなければ試合順も早まり、早々に新日本プロレスの中心から外れてきます。
何か起爆剤が必要な時期かもしれません。鷹木慎吾がヘビー級に転向したことで、ジュニアのBUSHIのタッグ相手がいなくなってしまいました。
ロスインゴにまた勢いをつけるためにも高橋ヒロムの復帰が噂されています。
バレットクラブのヒール感の分かりやすさ
バレットクラブは外国人メンバーが多く、コメントも英語のため日本のファンには少し伝わりづらい点もあります。
ケニーはブーイングに耐えきれず日本語を解禁しましたね。
ただ、そのことでバレットクラブのヒール感が失われ、ロスインゴ人気が急上昇したように思えます。
ジェイ・ホワイトがバレットクラブの中心になったことで、ヒール感が再燃しバレットクラブメンバーの言動が注目を浴びています。
分かりやすく、悪いことをする。このことを徹底しているように思えます。お陰でファンもブーイングしやすくなっています。
やっぱり分かりやすさってどの業界でも大切ですね。今後もバレットクラブが新日本プロレスの中心になることは続きそうです。