クロスフィットにはベンチマーク(基準)となるワークアウトがあって、それらは女性の名前が付いているものが多く、ガールズWODと呼ばれています。有名なのがフラン、バーバラ、シンディとかですね。
毎回違うトレーニングメニューを組むことが特徴のクロスフィットですが、ルーチン化を防ぐメリットがあると同時に、自分の成長や現在位置なんかを把握しにくいデメリットもあります。
その為にクロスフィット本部が提供しているのが、Benchmark Workoutsというものです。これを定期的に行って成長を記録することで自分がどれだけできるようになったかを確認できるのです。
つい先日、”Angie”(アンジー)を行ってきました。スコアは21:36でした。懸垂100回、腕立て伏せ100回、腹筋100回、スクワット100回のワークアウトです。カワイイ名前がついているのにえげつない内容になっています。他にやったものは”Chelsea”(チェルシー)で5回の懸垂、10回の腕立て伏せ、15回のエアスクワットを1分間で終わらせて、30分のうちに何分続けられるか…というものです。
1ラウンドの負荷は大したものではありませんが、10分間ともなると腕立ては伏せは100回、エアスクワットは150回という結構な数字になってきます。すべて自重なので基礎体力をはかるにはちょうどいいと思います。
そんなガールズWODがいつの間にか7つ増えてたんで紹介します。
クロスフィット新ガールズWOD
”Grettel”グレッテル
10 ラウンド
- 3 クリーン&ジャーク(男性61キロ、女性43キロ)
- 3 バービー・オーバー・バー
これはなかなか早く終わりそうなやつですね。強い人だと3分以内で終わりそうです。
”Ingrid”イングリッド
10 ラウンド
- 3 スナッチ(男性61キロ、女性43キロ)
- 3 バービー・オーバー・バー
これは今年に入ってやったんですがタイムを忘れてしまいましたね。肩関節の硬い僕にとっては重量は重いものになります。それでもタイムキャップギリギリで終わらせた気がします。
”Barbara Ann"バーバラ アン
5ラウンド
- 20 逆立ち腕立て伏せ
- 30 デッドリフト(男性61キロ、女性43キロ)
- 40 シットアップ(腹筋)
- 50 縄跳びの二重跳び
デッドリフトの重さも軽いので負荷は小さめですが、逆立ち腕立て伏せや二重跳びができない人には苦痛のワークアウトですね。
”Lyla”ライラ
10,9,8,7,6,5,4,3,2,1 とラウンド毎に回数を減らしていく
- マッスルアップ
- クリーン&ジャーク(体重と同じ重さ)
これまたマッスルアップができない人が泣くワークアウトですね。オープンに出たらかなり差がつきそうです。しかも自体重の重さというのがいいですね。自分の体重を公表しなければなりません。日本人の女性は体重発表を嫌がる人も多いんですが、あれってなんでしょうかね?男性はよくて女性はダメだと言っている時点でジェンダー平等の実現は日本ではまだまだ遠いかもしれません。
”Ellen”エレン
3ラウンド
- 20 バーピー
- 21 ダンベルスナッチ片手ずつ(男性23キロ、女性16キロ)
- 12 ダンベルスラスター両手
なかなか重たいですね。スナッチはまだいけそうですが、ダブルのスラスターは辛いですね。2個持てば46キロになるので軽量級には辛い重量です。
”Andy”アンディ
- 100 ハング・パワー・スナッチ(男性29キロ、女性20キロ)
- 100 プッシュ・プレス(男性29キロ、女性20キロ)
- 100 スモウ・デッドリフト・ハイ・プル(男性29キロ、女性20キロ)
- 100 フロント・スクワット(男性29キロ、女性20キロ)
長い…。重さはそれほどでもないですが、回数が多いので根性が試されるWODです。あとはペーシングを大事にしないとダメなやつですね。
”Lane”レーン
5ラウンドで最大回数、時間無制限
- パワー・スナッチ(体重の3/4の重量)
- 逆立ち腕立て伏せ
これは時間の制限がないのでアンブロークンで行うってことでしょうか?特に時間制限もないし、休憩もすきなだけとっていいらしいのであまり競技向けではないですね。ここでもスナッチの重さや逆立ち腕立て伏せができない人はどうしようもないワークアウトになります。
新ガールズWOD感想
2003年以降ずっと同じベンチマークだったのに、なぜかこのタイミングで追加されました。ひょっとしたらコロナで暇だったんでクロスフィット離れを防ぐために考案したのかもしれません。
今年のオープン参加者は増えたんですかね?僕のカテゴリー(Men40~45)は世界で1000人ぐらいしか増えていませんでしたが…。リーボックもスポンサーを離れて、ノーブルがとりあえずスポンサーしてくれますがあまり日本に馴染みのないブランドがどこまで応援してくれるんでしょうか