YOSHI-HASHI (以下ヨシハシ)がメインを締め続けたKIZUNAロードから1カ月経ちました。
ザックはG1出場枠とブリティッシュヘビー級のベルトを賭け、負けたらヨシハシは付け人のチャンピオンシップはザックが危なげなくギブアップ勝ちを収めG1クライマックスを戦っています。
G1クライマックスはA,B各ブロックの公式戦が日替わりで大会の後半5試合で行われており、前半では別ブロックの前哨戦がバチバチと火花を散らしています。出場選手曰く、公式戦➡前哨戦➡公式戦…が最終戦まで続く為、休む暇がなく気が抜けないのがG1だということです。
ただ、選手も前半戦はそんなに気合いをいれるものでもないです。ただ7月13日のザックとオカダの前哨戦後のコメントに今更ながら注目してしまいました。
ヨシハシの心が壊れないのは十分わかったよ
この日の試合はオカダとザックの前哨戦です。メインはこの二人のハズなんですが、G1落選で物議を産んだ鈴木軍のボス”鈴木みのる”と、G1出場権を賭けて敗れたヨシハシも参戦しており、G1の前哨戦よりもこの二人の絡みが気になっていました。
鈴木みのるはG1落選後には「めちゃくちゃにしてやる!」と6月にコメントしたっきり、試合後もノーコメントを貫いています。
ヨシハシのコメントは、
YOSHI-HASHI「ザック、まだ諦めてねぇからな。付き人!? ふざけんなよ。俺は前哨戦で2回勝ってるんだ。タイトルと『G1』の権利を懸けるのは当然だろ。また行ってやるからな」
ヨシハシさん…何を諦めていないんでしょうか?ちょっと文字だけじゃ分からないのでNJPWWORLDのバックステージコメントを見たのですが、見事にカットされていてわかりませんでした。
しかし、公式サイトの通りでしたら、「2回勝ったから2つ賭けろ」と言っているんですよね。ここまではいいんですけど…、付き人の件は「ふざけんなよ!?」には声を大にして言いたい、
「ふざけんなよ!」
確かにヨシハシはザックに勝ってチャンスを得ました。ザックがなぜ付き人発言をしたのか?を考えていないのでしょうか?
ザックの付き人発言はタイトル戦を盛り上げるため
大阪城ホール大会も終わり、1カ月後にはG1が始まる。そんな間のつなぎシリーズ”KIZUNAロード”です。正直、ブリティッシュヘビー級のタイトルは日本では有名ではないです。
4月に行われたMSG大会では棚橋弘至が挑戦をしました。
棚橋弘至は誰しもが知る新日本プロレスのエースですから、ベルトにも価値が増してきます。それはこれまでの棚橋弘至の功績と知名度が付加価値となっているからです。
対してYOSHI-HASHIですが、新日本プロレスでは未だタッグを含め無冠です。実績はないと言っても過言ではないでしょう。そんな相手とのタイトル戦を盛り上げるにはもう一つ話題が欲しいところです。
ザックもその辺の空気を読んで「付き人になれ!」と発言したのではないでしょうか?
以前もあったタイトル戦を盛り上げる付加価値
2018年のイッテンヨン東京ドーム大会で鈴木みのるvs後藤洋央紀のNEVER無差別級選手権では敗者髪切りデスマッチが行われました。
このときは外旋試合になるジェイ・ホワイトと棚橋弘至のインターコンチ戦、クリス・ジェリコが新日マット初登場、オカダと内藤のIWGP戦と目玉カードにやられNEVERは全然目立っていませんでした。
そこで、鈴木みのるが挑戦者の後藤を焚きつけ「敗者髪切りデスマッチ」が決まり一気に期待感が高まった試合でした。
付加価値をつけることで大きな注目度を上げる手法は鈴木軍ボスからの受け継ぎだったのかもしれません。試合は鈴木みのるが敗者となり、リングの上で自らバリカンで自慢のモヒカン部分を刈り上げ、敗者なのに全部持って行き後藤の華のなさを目の当たりにしました。
付き人にはならずとも何かのケジメはつけて欲しいヨシハシ
YOSHI-HASHI「ザック、まだ諦めてねぇからな。付き人!? ふざけんなよ。俺は前哨戦で2回勝ってるんだ。タイトルと『G1』の権利を懸けるのは当然だろ。また行ってやるからな」
ヨシハシは何も変わっていないのかもしれません。あれだけ煽っておいて負けてしまい、何の変化も持たせずG1シリーズを戦っているようです。この変わらなさが彼の魅力かもしれませんが、いかんせん獲得タイトルが0です。
以前は左で撃っていたラリアットも今は右に変わっています。毎試合テーピングをしている肩も心配です。
ザックとのけじめをつけることで、流れがヨシハシに傾いてくるかもしれません。今後のヨシハシに期待しましょう。