この記事では「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」のあらすじとネタバレと筆者の独断と偏見に満ちた感想をまとめています。
あらすじ
遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。銀河を支配している銀河帝国軍を倒すため、反乱軍は帝国軍の最終兵器”デス・スター”を破壊することを計画し、”デス・スター”の設計図を盗み出しました。しかし、追ってきたダース・ベイダーに捕まった反乱同盟軍の指揮官であるレイア姫は、盗んだ設計図をドロイド(今の世界で言うロボット)のR2-D2とC3POに持たせ、脱出ポッドに乗せて逃がします。
R2ーD2とC3POは宇宙をさまよいますが、砂漠の惑星タトゥイーンへと辿りつきます。しかし、ここでドロイドの密売商人に捕まってしうのです。
ひょんなことからR2ーD2とC3POを買い取ったのは主人公ルーク・スカイウォーカーでした。ルークは宇宙に憧れる青年ですが、家業の手伝いでつまらない日々にうんざりしていました。偶然にもレイア姫からのSOSメッセージを見てしまったルークでしたが、そのSOSメッセージを届ける相手オビ=ワン・ケノービが近所に住んでいる老人ベン・ケノービであることを知り驚きました。
オビ=ワン(ベン・ケノービ)のところにドロイド達を届けたルークは、そこで父親アナキンのこと、自身のことを話し、最後にアナキンのライトセーバーを手渡しました。
そのころ、R2-D2とC3POを追ってきた帝国軍によってルークの自宅は襲われ、家族は皆殺しになっていました。帰るところをなくしたルークはジェダイの騎士になることを誓います。
オビ=ワンと共に帝国軍に囚われているレイア姫を助けるためにまずは惑星オルデランに行く必要がありました。運び屋のハン・ソロ&チューバッカを雇い、惑星オルデランに連れて行ってもらうように交渉。
ハンは最初は断ったがジャバ・ザ・ハットに多額の借金があるため大金に目がくらみ引き受ける。帝国軍に追われることになるが、ミレニアムファルコンで振り切ることに成功。
ミレニアムファルコンでハイパースペースにジャンプすると(ハイパードライブと言われているワープみたいなもの)予定していた座標に惑星オルデランがない。あるはずの座標にはデス・スターが存在していました。実は囚われたレイア姫がベイダー卿の「反乱軍のアジトを教えなければ、レイア姫の故郷オルデランを破壊する」と脅されていたのです。レイア姫は自白剤にも耐え抜いたのですが、この脅しに屈し、反乱軍のアジトを喋ります。しかし、ベイダー卿は惑星オルデランを無慈悲にデス・スターで破壊してしまっていました。
そのデス・スターのけん引力によってミレニアムファルコン号は強引に引き寄せられるのでした。
ルークたちはクローン・トルーパーが入ってくる前に密輸のために用意していた床下へ隠れたてクローン・トルーパーが身に着けていた服をはぎ取り、敵にばれないように中に侵入し、レイア姫を助け出すことに成功。
しかし、途中までは上手くいくもののストーム・トルーパーに見つかり、ダストシュートに逃げ出すが両側の壁が迫ってきてピンチに陥りますが、迫りくる壁を止めたのがR2-D2です。
一方、牽引ビームを止めに行ったオビ=ワンも敵に遭遇することなく無事にシステムを止めることに成功する。オビ=ワンはルークたちと合流するためにファルコン号を目指すが、そこへダース・ベイダーが現れ、ライトセーバーで一騎打ちを始める。
互角の戦いを見せるオビ=ワンだったが、そこへルークたちもやってくる。オビ=ワンはルークを見ると全てを託したように笑い、自らダース・ベイダーの刃にかかり肉体が消えてしまう。
ルークはオビ=ワンの弔い合戦を行おうとするが、どこからともなくオビ=ワンの声が聞こえてくる。ルークはその声の指示に従いデス・スターから逃げた。そして、レイア姫の指示に従い反乱軍の基地がある衛星ヤビンに逃げ込むのでした。
基地に到着するとすぐにR2からデス・スターの設計図を取り出し弱点を探した。するとデス・スターには外部に伸びた排熱口がありそこが原子炉に直結していることが分かる。つまりそこを攻撃するとデス・スターは内部から大爆発を起こすというのである。
ただしその直径はたったの2mしかなかった。ルークもデス・スターの破壊作戦に参加するが、ハン・ソロは礼金を受けとってさっさとおさらばしようとしていた。そんなハン・ソロを見てルークは失望した。
30機の戦闘機で作戦が実行に移される。だがこちらの動きを察知したダース・ベイダーもTIEファイターに乗り込み次々と仲間を撃墜していく。
そしてついに残りはルークだけになってしまう。ルークは照準器を使って目標を爆撃しようとするが、ここで再びオビ=ワンの声が聞こえてくる。ルークはオビ=ワンの言う通りフォースを信じることに。だが敵機はどんどん迫っており集中できない、そこへ逃げたはずのミレニアムファルコン号とハン・ソロが戻ってきてルークを助けてくれる。ファルコン号により敵は一掃されるが、ダース・ベイダーの乗っていたTIEファイターは弾き飛ばされただけでした。自由になったルークはフォースの感覚を信じミサイルを発射。見事にデス・スターを破壊することに成功した。その後、ルークとハン・ソロはレイア姫直々に表彰され、一躍英雄になるのだった。めでたしめでたし。
主な登場人物
ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)
機械いじりとスピーダーの運転が得意なルーク・スカイウォーカーはタトゥイーンを出て独り立ちし、学校へ通うことを希望しているのですが、家業の手伝いのためその夢は叶いません。しかし、ひょんなことから同じくタトゥイーンに潜んでいたオビ=ワンと出会い、彼の運命の歯車は回り始めるのです。
主演のマーク・ハミルは今作が映画初出演&初主役映画です。
ハン・ソロ(ハリソン・フォード)
ジャバ・ザ・ハットに莫大な借金を背負ってしまったハン・ソロは仲間のチューバッカと共にルーク、オビ=ワンに雇われ、彼らを惑星オルデンに移送する仕事を莫大な報酬で請け負いました。初めは金の亡者でしたが、次第にルークやレイアに心を惹かれていくのでした。
ハリソン・フォードは今作に出演するまでは大工と俳優を掛け持ちしていましたが、スターウォーズ出演をきっかけにブレイクすることになります。
レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)
惑星オルデラン王室の夫妻の養子。18歳という若さでオルデランの女王に選出されます。帝国軍の超巨大基地デス・スターの設計図を手にしたレイアは帝国軍に囚われそうになる直前にR2-D2,C-3POに設計図を託しオビ=ワンに助けを求めるのでした。
キャリー・フィッシャーとジョディ・フォスターでレイア役を争ったらしいです。ジョディ・フォスターのレイア姫も見たかったですね。
オビ=ワン・ケノービ(アレック・ギネス)
グランド・モフ・ターキン(ピーター・カッシング)
銀河帝国において皇帝に次ぐトップクラスの影響力を誇る総督であり、残忍かつ怜悧な頭脳を持つ卓越した軍政家で、宇宙要塞デス・スターの建造監督及び司令官も務める。
フランケンシュタインやドラキュラなどのクラシックホラー映画の大スター。またシャーロック・ホームズ役でも知られる英国の名優さんです。
C-3PO(アンソニー・ダニエルズ)
R2-D2と共にオビ=ワンのもとに向かいます。600万を越す宇宙言語を話す翻訳ロボットで、非常にやかましい性格。R2-D2と共に物語における狂言回しとしての役割も果たしています。
演じたのはアンソニー・ダニエルズです。1日中C-3POの中に入らなければいけなくて結構大変だったみたいです。
R2-D2(ケニー・ベイカー)
囚われの身のレイアにメッセージを託され、C-3POと共にオビ=ワンのもとへ向かいます。高度な頭脳を持ち、ハッキング技術などにも長けていますが、機械語しか喋れずC-3POの力を借りてコミュニケーションをとります。ルークはなぜか言っていることが分かるようになってきます。
R2-D2を演じたケニー・ベイカーは112cmという身長を活かし、実際に中に入って演じることで機械の中に人間臭さが感じられるようになりました。
チューバッカ(ピーター・メイヒュー)
ウーキー族でのチューバッカはハン・ソロとともにオビ=ワンらに雇われた密輸商人です。ハン・ソロとは固い友情で結ばれており、いつでも一緒に行動しています。
ピーター・メイヒューが身長は2m20cmという高身長だったことが、採用の決め手だったそうです。
エピソード4の人物相関図です。
ちなみに僕が好きなのはR2-D2とチューバッカです!(人じゃない(笑))
感想
スターウォーズが男性に人気がある理由の1つとして、主人公のルークが田舎者なところです。都会(ここでいう宇宙)に憧れているけど、家の手伝いで離れられない、そんなイモ兄ちゃんが夢を叶えるところだと思います。
初心者に分かりやすいSFです。SF映画ってちょっと…という方にスターウォーズはオススメです。ストーリー的には『悪の魔王に囚われたお姫様を助けに行こう!』という流れを”宇宙でやっている”ってだけです。
これぞ娯楽作品。宇宙空間、奇妙な生き物、結末はわかりきっているのに、つい食い入るように観てしまう。
世界を魅了するのが分かる気がする。ストーリー、登場人物、何から何までしっかりしてる。
少年マンガ的なキャラクターたち。 映画、ドラえもんのような展開。
一番は主人公より脇役のハン・ソロやレイア姫の方が活躍しているところです(笑)。正直このエピソードの主人公ルークはなよなよしていて、言い訳は多いし、すぐにヒステリックになります。ですから、ちょっと大人のハン・ソロの方がニヒルで魅力的に映るんですよ
ハン・ソロの「I have a bad feeling about this」(嫌な予感がするぜ)と、レイア姫を助け出した後に落ちたダストシュート内でのセリフは、今後のエピソードでも誰かが発言します。「May the Force be with You」(フォースと共にあれ)と同じくらいキメ台詞になっているので探してみるのも楽しみの一つですね。
今までも、これからもシリーズものの映画は作られると思いますが、シリーズものの映画の元祖とも言える作品だと思います。
スター・ウォーズは日本映画監督の黒澤明監督作品の「隠し砦の三悪人」に大きな影響を受けています。『隠し砦の三悪人』における滑稽な農民ふたりと『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』における2体のおしゃべりなドロイドはそっくりですね。
事実、ドロイドがタトゥイーンの砂漠で誰もいないことを嘆くシーンでは音楽や「ワイプ」カットのスタイルまで『隠し砦の三悪人』への明らかなオマージュになっている。さらにダース・ベイダーが登場するシーンではモッティが反乱軍の「隠し砦」(hidden fortress)と言いかけていますので探してみてください(笑)
ダース・ベイダーも日本の鎧兜っぽいしょ?誰の兜をイメージしてデザインされたか?答えは”伊達政宗”です。こうして並べてみると意外と似ていますね。
見ていないアナタもスターウォーズという名前は知っていたと思います、それだけ世界に浸透している=大勢の人が好き=あなたも好きになる可能性が高いですね。エピソード4はジョージ・ルーカスが一番ウケるだろうと用意したエピソードです。
エピソード4は1978年、1979年、1981年、1982年、1997年に劇場で再上映されたものです。こんなに上映される映画って他にないですよね。当時は予算の関係でカットしたり、諦めなければならなかったりするシーンが技術の発達で可能になるたびに上映されたそうです。2011年にはBlu-ray化されており、追加シーンも多数ありますのでそちらも楽しめると思います。