ロンドン大会でのNJPW WORLDの放送が始まりました。この大会で大ブーイングだったのが石井とKENTAのNEVER無差別級選手権試合でした。
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ご覧になった方は分かると思いますが、KENTAは試合中盤に石井のジャーマンスープレックスを受けたあとに明らかに動きがおかしくなっていました。ローリングのラリアットも力がなく、ロープに走った石井をパワースラムしようとしても持ち上げられなかった様子でした。
実況や解説の真壁選手も「頭うったんじゃないか?」「何かおかしいね」とコメントされているように5分程KENTAの下半身に力が入らない様子で、動きがビタッと止まっていました。正直、試合続行不可能か?とも一瞬思わせましたが、軽度(おそらく)だったため、試合終盤には少し回復しているようにみえました。
その後、G.o.Dの乱入もあり、最後はKENTAの”go 2 sleep"でNEVER無差別級の新王者になりました。試合後にコメントで飯伏の持つIWGPヘビー級への挑戦権利証を賭けた戦いがきまりました。
KENTA「取っちゃったね、NEVERっていうこのベルト。どういうベルトか、あとでしっかり調べて。オレがもうひとランク上に連れて行こうかな。それからもう一つ、取ったついでに言わせてもらうけど、つぎは飯伏の権利証。つぎは飯伏、オマエだよ」新日本プロレス公式サイトより
この決定を受けて飯伏はTwitterでボッコボコにすると発言しています。
9/16初権利証決まりましたか…
そうですか。あれで決まりましたか。
あれで。ボッコボコにします!!
— 飯伏 幸太 (@ibushi_kota) September 2, 2019
6月の大阪ドミニオン大会で発言した「KENTAのプロレス」とはいったいどういうものだったのでしょう?
下半身に力が入らなくても試合を成立させるプロ根性にあっぱれ
試合中盤に石井選手のヘッドバッドと投げ捨てジャーマンを受けた後から明らかに動きが悪くなってしまったKENTA。得意の蹴りもキレがなく、下半身に力が入らない様子でした。
そんなKENTAを見て石井選手も、打撃中心やラリアットで相手を倒す技に切り替えていました。
KNETAとしてはこのタイトル戦は何が何でも勝たなくてはいけない試合だったということです。G1には柴田のごり押しで出場し、結果は4勝5敗と中途半端な結果、更にはソウルメイト柴田を裏切ってバレットクラブ入り。そこからの1発目の試合&タイトル戦だったのです。
「プロレス人生の岐路に立たされていた」
足に力が入らないKENTAは座り込んでのビンタの張り合いを自ら石井選手に挑んでいきました。
この試合のハイライトでした。足に力が入らなくても「魅せるプロレス」これこそが”KENTAのプロレス”な気がします。そしてNEVERに対しての皮肉発言である。
NEVERのベルトを知らないわけはないのにこの発言、ヒールとしてあっぱれである。NEVERは頭を打っても獲れるレベル、と言うわけではなく、頭を打っても魅せる試合をやり遂げたプロに捧げられるベルトなのだ。
飯伏とKENTAの権利証マッチの行方
KENTAの発言を受けてか、9月に飯伏との権利証マッチが決まりました。
【9.16鹿児島大会の全カード決定!】
メインで“IWGPヘビー挑戦権利証保持者”の飯伏がKENTAと争奪戦!
セミではオスプレイ&イーグルス組が“怨敵”ファンタズモ&石森組からIWGPジュニアタッグ王座奪取を狙う!https://t.co/xsSYY7hguC#njpw #njdest pic.twitter.com/1Ny4yzDPco
— 新日本プロレスリング株式会社 (@njpw1972) September 2, 2019
これは飯伏がG1優勝後にG1公式戦で負けたKENTAとEVILと試合をしたいと言っていたままの流れでしょう。しかし、鹿児島大会まで飯伏とKENTAの前哨戦はない。これは飯伏の足首の怪我が原因なのか、KENTAの脳震盪が原因なのかは分かりかねる。
ファンとしては前哨戦での読み合いや攻めどころ、駆け引きなどを楽しみたいので残念である。奇しくもG1開幕戦で飯伏が足首を負傷した試合相手もKENTAだった。
前哨戦なしの一発勝負でどこまで爆発できるのか?バレットクラブの介入でNEVERのベルトを強奪したKENTAが、なりふり構わず権利証も強奪することになればまた一層新日本プロレスが面白くなってしまう。